全ての低迷に対しての一発逆転の方策

チーム状態が一向に好転しない。

我々ファンのロッテフロントに対する

信頼感や期待感は地に落ちている。

このフロントの動きの鈍さは今に始まった事ではないが、

たまにやる気を見せて、ボビーを復帰させたり、

アジアの大砲李承燁やキューバの至宝デスパ、

井口や涌井など一流選手を獲得してきた。

しかし今シーズンは例年になくひどい。

補強が条件といった伊東監督留任後には、

デスパの代わりとして2助っ人を呼び寄せたが、

それがことごとく外れ、その他はテスト入団選手でお茶を濁した。

オーナー代行が会社のゴタゴタで鶴の一声を発せられる状態で無く、

興行面でしか権限の無さそうな球団社長や、

野球に関して素人と自認する本部長やらが、

右往左往している現状であろう。

このままではシーズンオフに伊東退任、涌井FAは既定路線となる。

ガラガラになったマリンもまた悪くはないが、

試合のクラスごとに値段設計を変えたチケットは

弱いチームのつまらない試合に対してのものでは無く、

現状は満員御礼という文字が躍る事は決してないだろう。

興行面でもこうなっている現状、悪循環の泥沼に

はまっているといえよう。

通常どんなプロフェッショナルでもリスクの洗い出しを行い、

ある程度リスクヘッジをし、失敗への対策を講じておく。

ポジティブシンキングが可能なのは、リスクヘッジを念頭に

おけているからである。

それをせずに「ポジティブな結果が出ればいいな」と思っている

のであれば、それは子供が見ている夢と同様だ。

上記の本部長や打撃コーチの発言は、この類のポジティブシンキングだ。

そして失敗と気づいてからPDCAを回したところで、

後手後手の負け戦が始まるだけだ。

またロッテOBがことごとく厳しい提言を行っている。

それはチームを愛するがゆえであろうが、

フロントや現場にその声が届いているのか?

小宮山氏が「選手育成の青写真がない」とどこかの記事で

述べていたが、まさにそのとおりであると思う。

例えば平沢のバントミスを攻めているのには違和感をおぼえ、

平沢には何でも出来る器用な選手像を求めているのか?

いやそうではないだろう。

球界を代表するショートストップ、出来るなれば

山田哲人坂本勇人のライバルになって欲しい選手だ。

また田村の早いカウントからの右打ちは誰の指示か?

チームバッティングは大切だが、こんなに縮こまった打ち方になろうとは

去年の月間MVPをとった6月には思ってもみなかった。

チーム状態が上がらないので、選手育成がおざなりになる。

そしてそこからさらに悪循環が生まれている気がする。

こうなってしまった以上は、荒療治が必要だろう。

地に落ちた信頼のフロントの評価を大きく上げる事。

それは・・

台湾の大王こと王柏融の緊急補強だ。

夢の4割打者であり、パワーヒッティングも出来る若き主砲。

今年のロッテとの練習試合のバッティングは物凄かった。

スイングスピードとミート力は群を抜いており、

どうすれば抑えられるのか、ちょっと分からない選手であった。

日本の野球に慣れる事から始まるかもしれないが、

ストレートに打ち負けず、変化球もしっかりミートできるので、

順応は早いかと思う。

それに、この大王がマリンにやってきたら、生で是非観たい。

さらには台湾からもお客さんが来るだろうし、

興行面でもかなり貢献してくれるはずだ。

これほどの選手、日本の球団が放っておくわけは無く、

数球団のスカウトが視察をしているのだそう。

そこを友好関係の台湾ラミゴとの交渉で、

なんとか獲得できないか。

もちろんトレードでも良い。

中村を持ってってくれてもかまわない。

このウルトラCを達成できれば、フロントの株は大きく上がり、

沈滞した空気が一掃される。

打線に軸が生まれ、器用な選手たちが躍動し、

年齢の近い平沢や香月が殻を破るかもしれない。

(両者ともに覚醒し始めているが)

この悪循環の連鎖が断ち切られ、好循環が生まれていく。

チームの逆襲がココから始まる。

大王降臨が待ち望まれる。

まぁ活躍して何年かしたらソフトバンク

掻っ攫われるんだろうがな…