球団カレンダー~悲しみのマンスリー~
レアード残留!
ロメロも残留!
FA権行使も噂では無い!
ざわつく古参のロッテファン。
「せ、戦力の流出が無いだと?」
そう、今まで、ロッテファンにとってのストーブリーグは、
現有戦力が削がれていくという、毎年冷え冷えのオフシーズンだった。
その冷え冷えのストーブリーグを乗り越えて、
新人たちが浦和工場を見学して64層のパイの実に驚く姿にニヤつき、
なぜか春季キャンプでテストされる外国人へ希望を抱き、
プロ野球の開幕を徐々に楽しみへと昇華させていった。
しかしである。
そんなプロ野球が開幕に迫ったときに、
絶望の現実に叩き落す存在がある。
それは、カレンダーだ。
球団カレンダー、
コアなファンは毎年購入し、
毎月の選手達の雄姿をめくる事で月を始める。
しかし、2月や3月らへんをめくると・・
いないのである。
そう、カレンダーの選手が現在のロッテに。
まねき猫投法で投げている彼も、
首に大きな磁気ネックレスをつけてバットを長く持つ彼も、
丸太の様な腕をしてボールをかっ飛ばす彼も、
いないのである。
ストーブリーグで失った戦力たちが、
それはもう躍動して載っているマンスリー。
乗り越えてきた現実をまざまざと見せつけてくれる。
暗い気持ちで始まるマンスリー。
球団の企画者も薄々感づいて、
失われるであろう選手を早めの2月とか3月に配置していくれるのには、
感謝していた。
あのカレンダーの悲劇、何とかならないものか。
球団の動きとしては、カレンダーの企画は過去を踏襲して、
おおまかに、
選手・写真の選抜、デザイン構成、デザイン、印刷、パッケージ、
こんな流れかと。
来年のカレンダーだから、販売は11月中旬~下旬。
遅くとも印刷は11月中旬に終わらせなければならない。
FAになるともっと後になる。
こうなると構成変更もままならない。
ああ無理か。
こうして生まれる、
移籍した他球団選手の悲しいマンスリー。
差し替えプリントを配布しても良いかもしれない。
しかし、来年はそれが無さそうだ。
彼は本気で優勝を目指している。
来年のカレンダー、久しぶりに買うか。