6/10~12 対ヤクルト3連戦 ~勝ちパターン~

阪神を3タテして、チーム状態は上り調子。

そんな中迎えた、セリーグ最下位チームとの3連戦。

上が落ちてこないだけに、しっかりと取りたい所。

6/10 先発 涌井 VS. 小川

結果 ●6-7

エース対決となったこの試合。

最近なかなか勝てていない涌井と、

防御率から見るに調子の出ていないライアン小川。

先制はヤクルト。井口のエラーでランナーを溜め、

ファールフライに追いつけず、さらには大地の緩慢な

動きにより傷口を広げる。

何て守備だ…井口は怪我していながらも強行出場して

いる風でもあったが、これでは意味が無い。

そして涌井は踏ん張り切れずにこの回4失点。

売り出し中の加藤高濱の1.2番コンビが機能せず、

シュート回転が出てきた涌井もポロポロと失点を重ね、

気がつけば3-6で9回に。

バーネットに代わって守護神を務めるオンドルセク登場。

190cm超の鷲鼻の大柄な長髪の男。

見るからに威圧感がある投手だ。

しかしこのオンドルセクの風貌が一変。

角中に粘られた事に端を発し、ボールが置き気味に。

繋いで繋いで田村が同点に。

ここ最近打撃でも守備でも苦しんでいた田村の同点打。

押せ押せの最高のボルテージの中、

続いて登場するのが岡田。ここで流れが切れてしまう。

何とかサヨナラまで持っていきたかった。

田村のヒットで1塁ランナーの清田は帰って

これなかったものか…。

それとも大嶺翔太を代打で出せなかったか。

勝負所を逃し、新幕張の防波堤が乱調で万事休す。

3連勝でストップ。

6/11 先発 スタンリッジ VS. 山中

結果 ○ 4-2

ファーム調整上がりのスタンと、

パリーグには通用しない下手投げ山中の両先発。

山田のきれいなホームランで先制を許すが、

四球と死球が絡んで満塁のチャンスを作ると、

売り出し中の高濱が逆転タイムリー。

この一打で試合を決めたと言っても

過言では無い。

盤石のリレーを見せて、僅少差で逃げ切る。

この日田村は猛打賞。交流戦打率1位だそう。

実力の片りんを見せてきた、が未だ未だ。

田村に求めるのはもっと高いレベルだ。

細谷も猛打賞で、お祭り男の血が騒いだか。

イベント試合にはめっぽう弱い千葉ロッテだが、

こうしたお祭り男の存在は心強い限りだ。

そう言えば、成瀬がこの試合に出ていた。

移籍後初のお披露目。1球で終わる。

何やってんだ成瀬。昔の顔じゃ抑えられない。

6/12 先発 唐川 VS. 原

結果 ○ 7-1

弱いチームの特徴のひとつとして、

大きく負け越している投手を

ローテーションから外せない事が挙げられる。

この原という新人を外せないのが、

現状のヤクルトを物語っている。

ロッテもその昔、園川という投手がいて、

きっちりとローテーションを守っていた

時代があった(遠い目)武藤というのもいた。

唐川は球に力があり、甘いコースになっても

ファールにさせてカウントを稼げていた。

あの指先ギリギリまでボールを離さない唐川を

彷彿とさせるピッチング。

しかしマメの影響で5回で降板する。

6回から猫の目継投、といえども盤石の

中継ぎ陣をイメージすると、

大谷→益田→内→西野

と6回から勝ちパターンを作り出せる。

その中継ぎ陣が抑えている間に、しっかりと

点を取っていき、勝ち星をさらに近づける。

このパターンは強い。

悩める清田が躍動し、デスパに久々の一発が

飛び出す。加藤翔平はしっかりと2出塁で、

一番の役目を果たす。

各々がしっかりと役割を全うし、

勝ち星に近づいていく。かなりいい勝ち方。

どん底に叩き落された横浜3タテを、

このカードで払しょくできた。

しかし上が落ちてこない。

やはり今年は2005年シーズンを彷彿とさせる。

圧倒的戦力 対 勝ちパターンを持った千葉ロッテ

10勝セクステッドが誕生したその年のように、

先発陣がしっかりと揃えば、まだチャンスはある。

さて次はロード6連戦。

上との差を一歩でも詰められるように、

パターンをさらに確立させていきたい。

そろそろ涌井に白星を。福浦に出番を。

蛇足:

10勝セクステッドの一人渡辺俊介都市対抗進出に

大きく貢献したのだそう。おめでとうございます。