駒を理解できない棋士と動きを見失った盤上の駒

伊東監督は監督としてゲームマネージャー型だと思っている。

ゲームマネージャー、文字通り目標である勝利の為に、

試合を支配していく監督だ。

将棋やチェスのように、部下である選手を様々に動かして、

局面を好転させていくイメージだ。

監督には様々なタイプがあると

以前のブログで記した。

ブログ:名将とは何か?

さて本題。

そんな将棋盤を支配しようとするゲームマネージャーが、

先入観に侵されたらどうなるか?

自分の持ち駒の情報を最新ver.にアップグレードしないと、

どうなってしまうか?

つまり飛車角や金銀と思っていた持ち駒が実は歩であれば、

打つ手がことごとく裏目に出るだろう。

置き換えてみると、香車と思っていた荻野や岡田の

スピードある攻撃力は既に無く、結局「歩」であったり、

飛車角であったデスパイネを強奪され、

代わりに将棋盤に載せたパラデスダフィも「歩」であったり、

ゲームマネージャーとしては指せる術が無くなる。

また2軍で活躍する選手をどこからともなく将棋盤にあげて、

「歩」と思いこんで重用する事無く下ろす事も数多くある。

その選手は「と金」になる選手かもしれなかった。

そんな孤独化しそうな監督と選手の間を取り持つのが

コーチである。将棋で言えば、駒の動きを正確に伝える役目か。

そう考えると、ロッテファンの間で評価の低い前打撃コーチの

立花氏は、この駒の動きを正確に伝える役目を担っていたのかも

しれない。

その参謀にクーデターを起こされ、ますます孤立化した

ゲームマネージャー。

また動き方を教わる事に慣れてしまった駒となるべき選手達。

歴史的な弱さとなった崩壊の一端はこの部分にあるとみている。