本気で補強となるトレードを考えてみると

ドラフト会議が終了し、日本シリーズが始まった。

そんな中でもFA選手や戦力外選手に対する動きや、

助っ人外国人獲得に関する情報が各チーム出始めている。

既に補強シーズンが始まっている。

千葉ロッテの動きとしては、

ドラフトで投手6人+育成1人、捕手1人、

育成外野手1人を獲得。

現在は助っ人外国人の引き留めを行っているという

情報が公となっている。

しかし新外国人に関しての情報は未だ無し。

またFA戦線に参入する話は聞こえてきていない。

伊東監督が進退をかけてまで首脳に訴えた補強に関して、

やや出遅れている感はある。

前述の補強手段以外に、昨今は廃れてしまった方法がある。

【トレード】だ。

投手を6人+1人獲得、一方の投手の放出は

外国人枠のイデウンを抜かして5人が戦力外だ。

計算式として(7-5)、来シーズンは1~2人多くなる。

という事は、トレード枠が出来たとも見る事ができる。

トレードで戦力ダウンをしても仕様がないので、

投手はローテーション投手、セットアッパー、

ストッパーの核となる選手は除外する。

またトレード要員として売り物にならなければ

意味がないので、1軍実績の無い選手は除外する。

【ローテーション】

涌井-石川-スタン-唐川

この4人は確定的。その他ローテを狙うのが

二木-関谷-大嶺-古谷-チェン-各新人選手

という図式になる。

確定的の4人はトレードに出すと戦力ダウンとなり、

その他二木、関谷は年数が若くトレードには使えない。

逆に古谷は年齢的にも売り時は逸して難しい。

【セットアッパー】

内-南-益田-大谷-藤岡-松永-田中靖

(新人選手)

充実のセットアッパー陣は、

中心人物の益田は外せず、怪我の多い内、戦力外組の田中靖、

近年のドラフト1位である藤岡、松永は、

色々なしがらみからトレードに使えないだろう。

【ストッパー】

西野

チームを代表する西野はトレードには使えない。

新人選手の台頭や、2軍からの突き上げもあり、

この図式は変わっていく。

そう考えると、言い方は悪いが「トレードの弾」として

使える選手は絞られてくる。

■投手陣のトレード選手候補■

「大嶺」「大谷」「南」

大嶺もドラフト1位だが、年齢、年数的にも環境の変化は

本人にとってもチャンスととらえるべきだろう。

石垣島との関係もあるが)

南はせっかく花開いたのだが、反対に考えると売り時とも言える。

また南をトレードで使うと、レギュラー選手がとれるだろうから、

メリットの方が大きい。

(南を先発候補にする方針であればまた話は別だが)

続いて1人補強した捕手。

今シーズンの1軍の概要を見ると、以下のようになる。

【レギュラー捕手】

田村

【サブ捕手】

吉田、金澤、江村

【2軍捕手】

寺嶋、柿沼+(新人:宗接)

寺嶋が外野手兼任しているが、サブ捕手がだいぶダブついている。

サブ捕手の誰でもがトレード候補になりやすいが、

良い選手を引っ張ってこれなければ補強のトレードとはならない。

そこで候補となるとしたら、

■捕手のトレード選手候補■

吉田

かつての橋本将や清水将海がそうであったように、

捕手は1人しかレギュラーになれない。実力伯仲した選手でも、

サブに回らざるを得なくなる。

そう考えると、田村とレギュラーを争った吉田であれば、

欲しいチームは複数球団出てくるであろう。

(但し今シーズンの成績が良くないので、

買い叩かれる心配はある)

内野手は補強ポイントで、誰かが圧倒的な成績を残して、

レギュラーポジションを掴まない限りは、浮いてくる選手はいない。

つまり誰にでもチャンスがある場所。

内野手を出して同じ内野手をとる、

いわゆる「内村-藤田」トレードはちょっと考えられない。

外野手はレフト以外はポジション適正が大切となる。

各ポジションを考えると、

【センター】

岡田、荻野、加藤、(清田)、(伊志嶺)、(脇本)

【ライト】

清田、(角中)、(肘井)

括弧はサブであったり、2軍がメインの選手。

層は決して厚くない。

また既に肘井がそうだが、コンバート組もこの中に

割って入る為、補強ポイントになるほどでもない。

強いて言えば、角中以外はどんぐりの背比べ状態の成績で、

抜きに出るようなレギュラーがいない事。

清田の確変や怪我前の荻野、粘る岡田や加藤と、

何かイベントが発生しなければ、外野陣の攻撃力が

かなり落ちてしまう。

それを補うような選手がいれば補強ポイントとなる。

トレード候補は現状の体制では生まれてこない。

以上見てきた【トレード候補】を使い、野手陣の補強となるが、

相手チームにとっても補強と思わせる必要がある。

ゲームのように都合よくチームの顔を獲得できるのは稀だ。

現状の補強ポイントは、独断と偏見で以下の選手。

■守備力が高い、出塁率の高い、足の速い、二遊間選手

■長打が打てる外野手

内野守備の崩壊は試合の流れをかなり悪くし、

出塁率の低い1,2番では得点力が全く上がらなかった。

同様に長打力の無い外野陣は、相手投手に脅威を与える事が

少なかった。

現有戦力と持ち味が被っても仕様がないので、

いない選手を他球団から探すと・・

上本 博紀(神) .257 2本 8打点 6盗塁

西浦 直亨(ヤ) .255 7本 28打点 9盗塁

残念ながら現実的に考えると、補強とは言えなくなってしまう。

ここに妄想が入ると、川端(ヤ)梶谷(De)を加えたいが、

トレードされるような選手ではないだろう。

中継ぎが崩壊しているヤクルトに

川端 ←→ 南、大谷

という出血覚悟のトレード案ならば、少し現実的か。

もっと考えると

大引 ←→ 大谷

というのもあり得るか。

あるいは外野コンバート前提で、

堂林 ←→ 吉田

というトレード案は・・無いか。

同じ広島であれば

岩本 ←→ 吉田 or 大谷

の方が現実として有りか。

長々と書いて、ズバリと言えるトレード補強は出てこない。

首脳は補強に向けてどう動いているのか?

今年は戦力外選手が豊富なので、現実にはそこから動くべきだろう。

経験値豊富な後藤(楽)、細川(ソ)、牧田(楽)あたりは

狙ってみたいところだ。