6/7~9 対阪神3連戦 ~ハンシン半疑~

以前の方式とは違い、1カード3連戦で終了の交流戦

その失敗を取り返す術はない。

前カードの横浜戦の3タテは大きなダメージであったが、

その失敗を糧に、チームが見違える。

6/7 先発 石川 VS. 能見

結果 ○2-1

先発はエース石川。スタメンに中村が入り、

やや気持ちがどんよりする。

石川はヒットを打たれながらも要所を締める内容。

特に田村が細心の注意を払いながら投手を

リードしていたのが印象に残った。

この3連戦すべてそうであったが、ポイントゲッターの

ゴメスに仕事を全くさせないという意志を感じた。

一方の日替わりポイントゲッターのロッテ、

この日のそれはナバーロであった。

ナバーロは何か宗旨替えしたのか、最近は抜くような

プレーは見られず、優等生発言を連発するなど、

少し意識改革が進んでいるようだ。

持ち味である体ごとボールにたたきつけて飛ばす、

超飛距離のホームランがこの日も飛び出す。

このホームランは観ていて気持ちが良い。

何だかんだで石川は10安打されながらも1失点。

その後盤石の投手リレーで逃げ切る。

良い勝ち方。

逆転では無く、先行してしっかりと逃げ切る。

この戦い方が理想だ。

6/8 先発 関谷 VS. 青柳

結果 ○ 8-3

奇しくも新人同士の先発となったこの日。

後の伊東監督のコメントにあったように、球審の気分に

よってストライクゾーンが変わる日であった。

前日もそうであったが、試合の趨勢に関係のあるシーンに

その傾向が見られ、勘弁してほしかった。

そんな中、関谷は持ち前のアウトローのコントロールで、

ストライクを主張。

圧巻だったのは満塁のピンチで迎えた高山の打席。

2-2から低めにズバリと決めたストレートをボール判定。

同点で流れがおぼつかない場面でのその判定に、

通常の新人であれば動揺するであろうが、

関谷は1球はさんで同じコースにストレートを投げ込む。

これはストライク判定。おいおい、審判がシーンを作るな。

その投球から打線が起き始め、大地のライトオーバーの

イムリーで大きな追加点。

デスパイネ対ナバーロのリレー対決が行われたが、

いいタイミングで突き放す事が出来た。

覇気を感じられなかった中村がこの日ようやく2軍へ。

代わりに上がってきた大嶺翔太が結果を出し、

良い意味での競争が起きている。

中村は一度、巌コーチに技術を固めてもらった方が、

大きな選手になれるはず。自分で打開するまでには

未だ至っていないのだから、この2軍行きは大きなチャンスだ。

最後、阿部と南のコンビがバタバタしたが、関谷が2勝目。

得点圏打率1割台の大地が、気をはき出した。

最近、守備もかなりアグレッシブになり、センターラインを守る

良いショートストップになってきている。

試合における中心選手としての自覚が芽生えたようだ。

6/9 先発 二木 VS. 藤波

結果 ○7-2

この日は若手投手対決となった。

藤波は田村と同じ年齢。それでこの実績とは羨ましい限り。

タイプは全然違うが、二木もこのくらい大きくなってほしい。

この日は加藤、高濱の12番コンビが機能。

高濱はロッテの内野手にありがちな、便利屋さんからの

脱皮をしようとしている。

到達地点が塀内と思っていたが、どうやら違うようだ。

案外、ホットコーナーのサードを守る、ミスターロッテという

ポジションもありなのかもしれない…まだ早いか。

何とか左投手でも立たせてもらえるようになってほしい。

この日、大地がまたもや猛打賞。

そろそろ打順を上げて、5番あたりに置いて欲しい。

その結果で壁にぶつかっても、伸びしろが未だ未だありそうだ。

また田村も懸命のリードで、二木を長いイニング投げさせる。

しかもバットでもマルチヒット

横浜戦の悔しさをここで取り返せたか。だが、田村には

未だ未だ伸びてもらわなければ困る。

右打者のアウトローの時に若干ミットが落ちるのが気になる。

前カードとは見違えるようなチーム状態となった。

これは本当に「半信半疑」にさせる。

阪神の強さにハンシン半疑と、挑発ポスターにあったが、

この交流戦を見ると、ロッテの強さに半信半疑になる。

この阪神戦のカードのように、先行逃げ切りが出来るような

チームがやはり強く、試合を落としにくい。

逆転の際に出てくる、逆転丼はやはり要らない。

そんなチームカラーになって欲しくはない。

上が全く落ちてこない。ローテーションが違うとはいえ、

3タテを喰らった横浜をバンクが3タテする。これには参った。

次カードはヤクルト戦。

FAで出ていったサウスポーエースは、今は中継ぎだそう。

何やってるんだか。

このカードで半信半疑の気持ちを、是非払しょくしたい。