5/27-29 対バンク3連戦 ~悔しさを胸に~

前半戦最大の首位対決、

と勇む気持ちが萎える結果。

単なる愚痴になってしまわぬように、

課題発見の3戦であったと思うしかない。

5/27 先発 涌井 VS. 東浜

結果 ● 0-1

イタリアサッカーでは1-0は「ウノゼロ」と

呼ばれ、カテナチオと言われる固い守備に

よってこのリスクの少ない負けない戦い方が

伝統となっている。

攻守交替がある野球においては、この点数は

なかなか難しい。それを東浜がやってのける。

精神の余裕すらを感じさせるピッチングで、

ロッテ打線を寄せ付けない。特にツーシーム

シンカーのようであり、腕の振り具合から

選別出来なかったのだろう。

やるとすればインローを捨てる事くらいか。

いくつかのチャンスをミスミス逃してしまえば、

結果はこうなってしまう。

それが今のバンクだ。

涌井はさすがはエースのピッチング。

これで5月0勝。野球の神様は厳しい。

5/28 先発 スタンリッジ VS. 千賀

結果 ● 2-10

野球はミスをして、それを取り返すスポーツ

なのだが、四球もある意味投手のミス。

スタンがその四球から大量失点を喰らい、

2回で万事休す。

細谷の本塁打で追いすがろうとするも、

繋がりを欠く打線は後が続かない。

チャンスにおいては、強い打球を打つことを

意識し過ぎて、引っかけたり、こすったりする

バッティングが目立つ。

新人高野が初登板したが、ストレートは良いが、

コントロールがアバウト過ぎてちょっと苦しい。

試合が完全に壊れてしまった。

この日中村がスタメンであったがラストチャンスか、

ちょっと精彩を欠きすぎている。

2割1分のサードレギュラーはありえない。

5/29 先発 唐川 VS. 武田

結果 ● 4-6

闘え千葉ロッテ

応援歌にこのフレーズがあるが、反する投球内容を

唐川が見せてしまう。

かわそうとしても選ばれてしまう。

打たれたくない一心でコントロールを乱す。

打者と闘え。逃げるな。

劣勢の中、井口が同点弾を放つ。

しかしこのボルテージが城所のファインプレーに

よって一気に消滅する。

しかもギャンブルスタートを切っていた角中は戻れず。

無死1塁が併殺のように一瞬で二死になる。

ここが勝負の分かれ目だった。

角中の足であれば、12塁間でハーフウェイでも

抜ければ十分なはずだ。ギャンブル過ぎて雑になった。

次の回には流れが完全に行っており、何でもない

エラーからの2ランを被弾。万事休す。

3連戦は最悪の結果となった。

この3連戦の課題としては、

まず捕手の打率。

相手の鶴岡は.250らへんを保っている。

全体で.200もいかない捕手打率は辛すぎる。

特に交流戦で投手が打席に立つ場合、

打者一巡のアウト率が上昇してしまう。

捕手でも打てなきゃダメだと思う。

二軍で燻らせている金沢はもう守れないのか?

またタイムリーが1本も出なかったように、

チャンス時の打撃に力みが生じている。

強く叩こうという意識が強すぎて、逆効果になって

いるのはないか。

「とりあえず塁に出れば次の打者が何とかしてくれる」

というのがマリンガン打線の驚異的な繋がりを

生み出していた。これを思い出してほしい。

それと気になるのは、一線級の投手になると全く

打てなくなる選手がいる事。

二線級で打率を稼いで、一線級で落として.250くらい。

これでは闘えない。

こういう時は、経験値の高いベテランの力の出番か。

ちょっと打線が若すぎて、調子のふり幅が広くなっている。

また東浜が見せたように、精神の余裕がもっとほしい。

チームにメンタルコーチがいるのかわからないが、

勢いでは無く、追い込まれた極限の状況で力を発揮できる

芯がほしい。逃げない心がほしい。

交流戦後のバンクとのカードを楽しみに待てるよう、

「今に見ておけよ」

という悔しさからくるバネをチームには期待したい。