陽岱鋼の会見を見て思い出される数年前のロッテ

昨日、日本ハム陽岱鋼がFA宣言をした。

その会見の内容で

「来期の戦力に自分の名前が無かった」

という衝撃の発言をした。

球団経営をする以上は、商品である選手の不良債権化を

是が非でも回避せねばならず、ましてやFA制度が生まれ

ランニングコストである年俸を下げにくくなった現状から、

ある程度選手に対しては合理的な判断をする必要があるだろう。

それがマネジメント上正しい事であるのは理解は出来る。

しかし数年前に起こったロッテの出来事からすると、

それが必ずしも正しいばかりでは無い事も分かる。

その数年前の出来事とは・・

「サブローを巨人へトレードしたこと。」

エース小宮山を横浜へ出し、新人王久保を阪神へトレード、

ゴールデングラブ小坂を巨人へ金銭トレードし、

エース清水直行を横浜にトレードしたこと等、

その伏線は多数存在した中で、この事は起きる。

ファン心理は多岐に渡っており、

チームが好きな人もいれば、地元だから好きな人もいる。

もちろん固有の選手が好きな人もいる。

どちらかといえば、数々の伏線は玄人好みの主力選手を

放出した事もあり、大きな波風とはならなかった。

(個人的には大ダメージであったが…)

しかしサブローが放出された時は違った。

西岡がポスティングでメジャー挑戦を表明した2010年、

残ったサブローは数少ないロッテのスター選手であった。

しかもそれが2011年シーズン途中の出来事。

この衝撃は多くのロッテファンを落胆させた。

現に私の周りのファンも、応援を止めて言った。

その影響から、前年に日本一となり観客動員数増から一転、

大幅に減少した。

震災の影響も多少はあったのだろうが、

その翌年となる2012年も観客動員数は下がる事となる。

これはマズイと気づいた首脳は、某S氏を更迭して、

サブローをFAで獲得した。この間、1年も経っていない。

何ともお粗末な展開であった。

サブローはチャラかったが、球場の事や練習場の事についても

意見が言える、チームにとって、ファンにとっても

キープレーヤーであった。

それを放出した大ダメージは計り知れない。

今シーズン、サブローの引退セレモニーで大団円で終わり、

チームとしてもようやく贖罪を終えたところであった。

そんな中で見る陽の会見には、ある種異様さを感じた。

他所のチームながら、ファン心理を察する。