ロッテを彩った史上最低助っ人たち

外野でバンザイ、無常にもボールが転がり、

張りつめていた糸が切れる。

穏便に見ていたファンも最後の三振に、

ため息混じりのブーイングが発生。

 

何とも言えないパラデスの表情は

観ていて辛くなった。

 

久しぶりにダメ助っ人に出会ってしまった…。

 

バットとボールの距離が大きく開いた空振りを

見ると、草野球で野球始めた人のスイングを

思い起こさせる。

 

恐らく自分のスイングが出来ておらず、

バットにボールを当てる事すら大変な状態。

たまに当たればミートポイントがずれているので、

ボールに力が伝わっていない打球か、

大きくフェアゾーンを逸れていく打球となる。

 

これはボロボロの状態。

感覚を戻すのは至難の業だろう。

 

打率.130 本塁打0 打点1 三振23

 

いやこんな成績の助っ人、

いなかったわけじゃない。

思い出してしまったダメ助っ人たち。

 

デーブヘンゲル

打率.183 本塁打4 打点12 三振17

 

この当時、ロッテの試合なんぞはテレビで

観られる事はマレで、

「テレビじゃ観れない川崎劇場」という

自虐的なコピーが生まれたほど、

映像となる事が無かった。

 

スポーツニュースも言わずものがなで、

巨人戦をたっぷり15分振り返り、その他パリーグ

映像があればもうけものの、結果のみの紹介と言うのが

常識の時代。

 

このヘンゲルはどんなプレーしていたかはつゆ知らず。

珍プレー好プレーで一瞬映り込んで、

ナレーションが選手名をディアズと誤って放送されたのは

記憶の奥底にある。

 

狭い川崎球場でこの成績。

暗黒期の見事なダメ助っ人だ。

 

ジャック

打率.119 本塁打0 打点4 三振13

 

今のパラデスの成績といい勝負が出来るのは、

このジャックだ。

 

伝説のダメ助っ人コンビ、ジャックスパイクの片割れ。

 

フランコと言うメジャーリーガーの代わりに入った助っ人で、

当時GMであった広岡氏がアメリカのキャンプで高評価を

与えていたのを映像で見た気がする。

 

どこが高評価だったのかは、この成績を見る限り謎だ。

 

現地で観たのは1回で、左打ちでガチガチのスイングを

していた記憶がある。そら伊良部も切れますわ。

 

ロバートローズ

出場なし

 

伝説のプレイヤーが何とロッテにくる!

今年のロッテは本気だ!

 

ファンがざわついた選手。

 

横浜で伝説級の活躍をしていたローズ。

ブランクはあれど、持ち前のクラッチヒットが観られる

と期待していた。

 

が、キャンプの紅白戦でバットにボールが当たらない、

と言って引退をした。

ロッテファンからすれば、ネタ外国人に

成り下がった瞬間であった。

 

カルロスムニス

打率.136 本塁打0 打点1 三振38

 

こちらもパラデスといい勝負の成績。

 

謎のキューバ人として、今でも福浦のネタとして

重宝される、本当に謎の選手。

何気に2軍では良い成績を残していた気がする。

 

年齢も高めながらも、ガッツプレーが身上。

1軍ではバットにボールが当たらず、

そのガッツは守備で一瞬見せた気がする。

 

年俸もかなり安く、優秀なネタ外国人として

ファンの心に残っている。

 

ランビンバーナムjr.

 

この選手は2人でひとつのような感じがする。

所属年の最終戦に仲よく外野席で観戦してたのには

思わず笑ってしまった。

 

しかしながら・・

 

ランビン

打率.192 本塁打4 打点12 三振34

バーナムjr.

打率.218 本塁打4 打点22 三振32

 

この2人、少しは打っているのである。

 

ただこれだけインパクトが強いのは、

2人の助っ人がこの成績をたたき出したという

奇跡であり、それが現在のダフィパラに起きているのも

悲しいかな現実なのである。

 

遠い過去はネタとして笑えるようになる。

パラデスも将来的に笑えるような選手になれるか。

 

「パラデスです」とか言っちゃって(言わされちゃって)

ナイスガイっぽかったので、少し可哀想に思えた。

本人の努力次第で、後半戦の隠し玉になってくれるか。

 

まあしかし・・広岡氏ではないけど、

海外スカウトをちゃんと雇わなければダメだな。

 

フリオフランコに頭を下げて、ルートを作ってみては

どうだろうか?(ボビーだと高そうだろうし)