野球のパンチ力ってなんだ??

よく耳にする謎の言葉がある。

「パンチ力が魅力」

これはボクシングの話では無い。野球の話だ。

野球にパンチする場面ってあったか?

それともパーマをあててる選手をさしているのか。

それならば、昔のパリーグや広島の選手たちは、

パンチ力充分であった。

子どもの頃に、空港で見かけた広島の選手ご一行様は、

現役の山本浩二を筆頭に、強いパンチ力を持っていた。

(そう言えばサインはどこかにいってしまった)

いや違う。そのパンチでないはずだ。

では野球で言う所のパンチ力とは何か?

イメージをしてみると、

パンチ力がある選手=小兵ながらも本塁打を打てる選手

こんな図式か。

昔で言うホームランバッター、ブーマーや落合、

カブレラやTローズなどを称して、パンチ力がある

なんてことは決して言わないだろう。

近鉄のデービスなんかは、リアルにパンチ力があった。

実際、広島の梵だったり、仁志だったり、

二遊間を守りながらもホームラン20本くらい打てる

バッターに対して、パンチ力があると言われるのか。

野球は球を弾き飛ばすスポーツであるが為、バッターの

重量感はそのまま弾き飛ばす力へと比例する。

しかし、バットに勢いをつけて球を反発させることも

出来るので、重量だけではボールを弾き飛ばせる指標に

ならない。

そこで出てくる言葉が、「パンチ力」

スイングスピードを速くするために、バットを回転させる

時、握っているこぶしがパンチに見える為、

「パンチ力」と呼ばれ始めたのではないか。

言葉の意味を解釈すると、こう想像がつく。

恐らくこうであろう。

現在では、山田哲人などはこのパンチ力ある選手に

当てはまるか。柳田はリスト力な気もする。

パンチ力のある選手は毎年注目されるが、悲しい事に

現代ではパーマの意味でパンチ力のある選手は皆無になった。

登録名を「パンチ」にできる選手は、今後出てくるのか。