【宝の山だぞ】ロッテ戦力外6人+1人

10月に入るとやってくるのが戦力外通告

該当選手はスーツで球団事務所に訪れるよう連絡が入り、

来シーズンの契約をむすばない旨をその場で通告されるそうだ。

東山紀之のナレーションでも入りそうな場面だが、

契約社会であるプロ野球選手の現実である。

今年は第1弾として6名+1名の選手に、戦力外が告げられた。

30.伊藤義弘

先発が手薄なチームには、鉄腕と呼ばれるようなリリーバーが

出てくる。伊藤もその一人であった。

新人から4年連続で50試合を投げ、

2010年の胴上げ投手になったのは記憶に新しいところ。

ところが勤続疲労からか、はたまたバットが直撃した影響からか、

2012年から怪我で離脱する事が多くなる。

昨シーズン後にひじの手術を受け、その復帰が遅れ、

今シーズンは1軍の登板が無いままに終わった。

ファームの試合を見るからに、終盤にはストレートが戻ってきており、

持ち味のベース盤を広く使う投球術も健在であった。

ノーコンのマッチポンプ癖は相変わらずであったが、

シュートで右打者を削る投手は、今の千葉ロッテにはいないので、

もう1年様子見ても良かったように思う。

このケンカ投法のリリーバー、是非とも西武が拾ってあげてほしい。

中継ぎの手薄な西武であればきっとよみがえるはず。

(ケンカ投法と言う割に性格が優しいのがアレだが)

63.青松敬鎔

185㎝の大型捕手で、その打撃力を買われて内野手に転向。

昨年1軍で初ホームランを放つなど、遅咲きの花として期待していた。

しかし今年は1軍にあがることなくシーズン終了。

一塁専門の守備は、現状ポジションの被る選手が多くおり、

井口、福浦のベテランコンビを筆頭に、井上、細谷、高濱

なぜか根元までがそのポジションを守っている。

これでは使いどころが無い。

飛ばす能力においては1流であると勝手に思っているので、

是非、球場の狭いヤクルトあたりに使って頂きたい。

ポジションは畠山に被るが、神宮であれば15本は打てるだろう。

浦和で外野フライかと思う打球を叩き込む力がある。

鵜久森よりも飛ばすかと思う。

42.香月良仁

ダイナミックなフォームから放たれる、回転のいいストレートと

ブレーキングボール。これが香月の生命線。

しかし最近では、ダイナミックなフォームは1塁側に大きく

バランスを崩し、画面上から消える投手になっており、

しかもストレートの勢いも消えていた。

案の定ボコボコに打たれる試合が多く、ちょっとこれでは辛いか、

と思っていた矢先の戦力外通告であった。

社会人チームに所属していた際に、アルバイトで生計を立てていた

苦労人。現役への未練は、是非独立リーグの選手へと

伝えてほしいように思う。

34.木村優

色々あって入団時に騒がれてしまったが、当時

「ロッテに来たかった」という一言に、どれだけ多くのファンが

救われたか。

某大学の某選手がロッテの指名を受けた際に、見学の学生達が

悲鳴を上げたあのトラウマを少し払しょくしてくれた。

久々の大型ドラ1左腕であったがデビューが遅れ、

加藤高康や高橋薫柳田将利の嫌な記憶が蘇りそうであったが、

昨年ようやく初勝利。

自分のスタイルが確立された矢先の戦力外であった。

(ロッテを指名拒否した某選手もそういやサウスポーだったな)

大型左腕にもかかわらず、特徴の無いのが特徴とでも言うのか、

140キロに届くかのストレートにカーブとスライダー、

コントロールもアバウトで、良い風に言えば打たせてとる

まとまったピッチング、悪く言えば決め球の無い投手であった。

この人と言えばこの球、と言うものがあれば面白かったのだが…

大きな怪我も無いようだし、未だ脱皮するチャンスはあるはずだ。

40.吉原正平

栄光のロッテドラ4の系譜に乗っかりそうだった吉原。

その勇ましい顔つきとは裏腹に、コントロールを乱してしまう

気持ちの弱さがどうしても見え隠れしてしまった。

確か妻子持ちで入団した投手で、僅か3年での戦力外通告は、

本人にとってかなり辛い現実であろう。

未だ若いので、色々可能性はあるだろうから、

第2の人生を是非頑張ってほしい。

36.川満寛弥

個人的に非常に期待していた選手で、かの成瀬のような投手に

なるのではないかと思っていた。

大学の監督が2年は体作りをさせてほしいと言った素材型の左腕。

確か2年目の2軍成績が無双状態であったので、

成瀬のように一気に代表レベルにまで駆け上がるのでは?と思っていたが、

残念ながら3年目に怪我をしてしまい、フォームを崩してしまったようだ。

そこからというもの、コースはボールに聞いてくれと言わんばかりの、

アバウトなコントロールで、2軍でもボコボコに打たれていた。

この投稿でその模様を書いている。

まだ年齢的に若いので、大きく化ける可能性も・・無くはないだろう。

ロッテは本当にサウスポーを育てるのが下手だ。

ちゃんと育ったのが成瀬くらいしかいない。

サウスポー専属コーチを雇った方が良いのではないか?

この6人の戦力外の他に、引退と一時報道された選手がいた。

10.大松尚逸

某所でかなりネタ選手扱いとなってしまったが、

竹原と共に初芝に代わる新たな長距離砲として、

かなり期待させてくれた選手だ。

その期待にも応え、2008年には満塁男として

24本ものホームランを打ってくれた。

ホームランの弾道は打った瞬間入ったと思わせる、

きれいな放物線を描いたり、弾丸ライナーを飛ばしたりと、

大砲ならではの打撃であった。

しかし違反球、俗に言う加藤球が導入された2011年頃から

その打棒に冴えが無くなり、シーズンごとにホームラン数が

激減していった。

そして今シーズン、ファームの試合中にアキレス腱断裂。

奇しくも元チームメイトの西岡と同じシーズンにアキレス腱を

やってしまった。

引退報道が出た矢先、現役続行を宣言したそうだ。

未だ心に燃えるものがあるのかもしれない。

ボロボロになるまでやるのも、プロフェッショナルである。

大松には自分の納得がいくまで、是非やり遂げてほしい。

6人プラス1人、第1弾の戦力外が告げられた。

ロッテのユニフォームを脱ぐ選手達にお疲れ様と言いたい。

そして新天地で飛躍を是非してほしいと思う。