千葉ロッテが誇るのは応援と○○

千葉ロッテは日本一の応援と言われている。

どこにでもいるのが阪神ファンとすれば、

どこへでも行くのがロッテファンという、

なかば狂信的ファンが多いのが特長だ。

2009年にそのファンの一部が反旗を翻し、

いたたまれない状態となったが、

その翌年から応援団長の活躍などにより、

盛り返したように思う。

また私設応援団の他にも、

足並みが揃う外野席の応援だったり、

マリンの2階席で見かける団長だったりと、

球場が一体化する応援はファンのみならず、

選手達にも影響を与えているようだ。

球場立地やお金を使わないフロント、

最下位の観客動員数とゴタゴタな親会社、

マイナス面を言えば限りなく出てきてしまう

千葉ロッテの中で、この応援はやはり

誇りであろう。

そんな中、もうひとつ日本一と呼べる、

誇れるものが千葉ロッテにはある。

それは・・広報だ。

人気球団であれば、各メディアの情報発信力を

用いて球団のPRを行うのであろうが、

千葉ロッテはそうはいかない。

そんな中、工夫をこらして充実してきたのが

広報のメディア発信。

YouTubeの動画サイトをはじめ、

梶原氏が寄稿している記事「千葉魂」であったり、

内外のイベント参加であったり、

良い意味で選手を引っ張り出してきて

スポットライトを当てている。

ファンは既に新人の佐々木千隼の人となりを

広報カメラを通じて知っているし、

まさかの0割でシーズンを終えた開幕捕手吉田の

飛びぬけた明るさを知っている。

また荻野貴司の優しさやシャイな部分、

田村の生意気ながら人懐っこいところ、

大嶺祐太の朗らかなところも知っている。

テレビ局が映さないこれら選手達の知られざる部分を

広報はしっかりと伝えている。

先日公開された、佐々木の自主トレシーンの中で、

良いキャッチボールをするなと感じて観ていたところ、

TVでそのキャッチボールの大切さを、

元横浜の野村氏から学んだという情報を後から知れた。

ひとつひとつの動作をしっかりと考えて確認する。

こうした裏付けから、佐々木の活躍や将来性は

自分の中で確固たるものとなった。

また「千葉魂」で紹介される選手像は

人間味にあふれており、心を揺さぶられる文章が

展開されている。1行1行丁寧に書かれている。

選手のバッグボーンがそこに反映されており、

ファンへの第一歩としてかなり有効なツールとなっている。

こうして面倒がらずに広報がしっかりと

伝えてくれる事により、ファンは選手に対する

期待値を高める事ができ、応援に熱を入れる事が

出来るようになる。

狂信的と表現したファンはここから生まれて

いるのかもしれない。

千葉ロッテは応援と広報が日本一の球団である。